新着情報 / 活動報告

2020.07.25

研修に行ってきました。

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JIAMの研修で唐崎にある国際文化研修所に その②
社会保障・社会福祉について

山口大学 山根俊恵 先生より
ひきこもりの現状と課題について学びました

ひきこもりは病名でなく現象。国のガイドラインでは、ひきこもりの定義として、様々な要因の結果として社会参加を回避し、原則的に6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念であるとしています。つまり、外出できるかどうかでなく、家族以外との関わりがない状態、または家族との関わりも持たない状態を指すことです。

8050問題が浮き彫りになり、これまで「ひきこもり」は若者の問題として施策が考えられてきました。しかし、ひきこもりの長期化や親の高齢化が問題となってきて、特に、無理心中や親子殺人等の問題が起こり、2019年に国が40歳以上の実態調査を行いました。

その結果、40歳から64歳までのひきこもりは61.3万人と報じられています。15歳から39歳までのひきこもりは54.1万人と言われているので、現状としては、115.4万人がひきこもりの状態にあることとなります。

さて、どのように対応すれば良いのか。難しい問題です。

ひきこもりは関係性の問題であるので、本人だけを取り出して治療しても何も変わらない。家族の関係性を変えなければ治らない。一番身近な支援者である家族が動かないと支援が始まらない。しかし、家族が子どもがひきこもっていることを誰にも言えず孤立してしまうことが多く、長期化をさせることに。

よって、講師先生は
第①段階として相談・家族支援をすることが大切であるとして、安易に個別支援をすることは避けるべきとしています。
丁寧な相談と家族支援をおこないますが、家族支援では相互作用モデルとして、家族同士の相互交流を大切にし、そこでのやりとりの体験を通して、家族が自分に会った対処法を獲得していくものだとしています。その後に第②段階の本人支援につなげるとしています。

不登校の子どもへの対応の経験からも、共感できるとこをが多くあります。しかしながら、公的な機関の対応だけでは限界があり、NPOなど民間の専門的な機関も必要なのではないかと思います。如何にするべきか。

その他、介護保険制度のついても学びました。(省略)

議員2年目は、教育の問題は引き続き取り組むものの、ひきこもりと介護の問題、観光振興にも力を入れて取り組みたいと思っています。こうした意味で良い研修でした。


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 大津市市議会議員

 細川としゆき オフィシャルサイト
細川としゆき

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2020.07.25

研修に行ってきました。

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JIAMの研修で唐崎にある国際文化研修所に その②
社会保障・社会福祉について

山口大学 山根俊恵 先生より
ひきこもりの現状と課題について学びました

ひきこもりは病名でなく現象。国のガイドラインでは、ひきこもりの定義として、様々な要因の結果として社会参加を回避し、原則的に6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態を指す現象概念であるとしています。つまり、外出できるかどうかでなく、家族以外との関わりがない状態、または家族との関わりも持たない状態を指すことです。

8050問題が浮き彫りになり、これまで「ひきこもり」は若者の問題として施策が考えられてきました。しかし、ひきこもりの長期化や親の高齢化が問題となってきて、特に、無理心中や親子殺人等の問題が起こり、2019年に国が40歳以上の実態調査を行いました。

その結果、40歳から64歳までのひきこもりは61.3万人と報じられています。15歳から39歳までのひきこもりは54.1万人と言われているので、現状としては、115.4万人がひきこもりの状態にあることとなります。

さて、どのように対応すれば良いのか。難しい問題です。

ひきこもりは関係性の問題であるので、本人だけを取り出して治療しても何も変わらない。家族の関係性を変えなければ治らない。一番身近な支援者である家族が動かないと支援が始まらない。しかし、家族が子どもがひきこもっていることを誰にも言えず孤立してしまうことが多く、長期化をさせることに。

よって、講師先生は
第①段階として相談・家族支援をすることが大切であるとして、安易に個別支援をすることは避けるべきとしています。
丁寧な相談と家族支援をおこないますが、家族支援では相互作用モデルとして、家族同士の相互交流を大切にし、そこでのやりとりの体験を通して、家族が自分に会った対処法を獲得していくものだとしています。その後に第②段階の本人支援につなげるとしています。

不登校の子どもへの対応の経験からも、共感できるとこをが多くあります。しかしながら、公的な機関の対応だけでは限界があり、NPOなど民間の専門的な機関も必要なのではないかと思います。如何にするべきか。

その他、介護保険制度のついても学びました。(省略)

議員2年目は、教育の問題は引き続き取り組むものの、ひきこもりと介護の問題、観光振興にも力を入れて取り組みたいと思っています。こうした意味で良い研修でした。




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