新着情報 / 活動報告
2020.06.09
学校園用務員の業務の民間委託について
6月9日
悩んだ結果、3項目について一般質問をすることにしました。
①大津の教育について、学校再開後の課題と対処について
②学校園用務員の業務の民間委託について
③教職員が感染予防のために行う掃除や消毒作業等の活動を支援するための人件費の確保について
用務員の民間委託の問題は今回で3回目の質問です。どうしても納得がいかないところがあり、しつこいようですが、質問をしたいと思います。
民営化が悪いわけではないのです。やるならちゃんとやってほしい。
用務員の日常の業務ででききれないことがあります。
例えば、草刈り、トイレ掃除の薬剤洗浄、ワックスかけ、グランド周辺の溝掃除等、・・・。内閣府のモデルケースでは、それらのことは、定期的に委託業者が人数を確保して行うとしています。
それらを、一切合切、委託業者にやってもらうというのなら、理解ができますが、そうではない。
場合によっては、学校長の依頼で親子清掃としてのPTA作業や地域ボランティアに任せている。一言で言えば中途半端で、人件費削減がのみが目的であるように思ってしまいます。言うまでもなく、高いレベルの目的があるのかもしれませんが。
6月議会 一般質問内容②
学校用務員は、チーム学校の一員であり、学校づくりの一翼を担うものとして、すでに教育委員会では、その認識の下、学校現場への指導をいただいているところであります。
平成26年に作成された、内閣府の公共サービス改革推進室が出している地方公共団体の適正な請負事業推進のための手引きを見てみますと、「公務員が共同して遂行することが必須である業務など、民間事業者が独立して行うことができない業務については、委託には適さない。」「民間事業者が取り扱う業務に関して、地方公共団体は民間事業者の個々の労働者に指示することはできない。民間事業所を通して間接的に労働者に指示することもできない」としています。
このことは、学校長が直接、間接を問わず、用務員に指示することは、偽装請負となる可能性が高いことを示しています。
よって、手引きでは学校用務員の民間業務委託をする場合に効果的な実施方法の例として、常駐従事者は各学校に複数人常駐することとし、一人が休暇を取った場合は、非常勤勤務者が代替員と勤務するとし、学校長からの指示を受ける必要がないように、引継ぎ業務が支障なく行えるようにしているところです。
このように考えますと、現行の民間への業務委託では、学校現場の状況を考えると偽装請負の可能性が非常に高い状態にあると認識せざるを得ないと思っています。
また、校長が指示を一切しない状況となっているはずであるので、偽装請負にはならないとするなら、チーム学校のトップである校長の意向を常に、そして、臨機に反映することができない状態となり、教育委員会が言うチーム学校の一員としての用務員の位置づけには、疑問を持たざるを得ません。
このように考えると、こだわるようで申し訳ありませんが、民間の業務委託の形態は、学校運営を預かる校長としての経験から、学校にはなじまないのではないかと思うのです。
用務員との協議、職員会議での共通理解により、用務員を学校組織の一員として、しっかりと位置付けることが組織力の強化になると考えるのですが、どのようにお考えか、お伺いします。
また、一歩譲って民間への業務委託を前進させるとしても、業務委託業者の入札の方法や評価基準は、チーム学校を意図した人材確保につながるものであってほしいと願うものです。業者選定の入札方法や評価基準はどのような思いをもって、どのように工夫をされているのか、お伺いします。
さらに、次年度の民間への業務委託の規模についてであります。検討はこれからであると思いますが、今雇用されている用務員の雇用を保障することも考慮に入れ、昨年度末と同様に、従来の退職者不補充の補完措置にとどめ、急激にすすめるべきでないと考えますが、どのようにお考えか、お伺いします。
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