新着情報 / 活動報告
2020.05.26
学校再開に向けた課題は
学校再開に向けた課題は
全国一斉の学校措置から3ヶ月。やっと、全国の学校が再開される見通しが出てきましたね。ただし、これからが大変です。感染症対策と授業の両立をどうしていくのか。授業が終わらない場合はどうなるのかなど、学校が対応せねばならないことが満載です。
文部科学省の見解を紹介しておきます。
①感染対策と授業の両立は
授業は、教室内の換気の徹底やマスクを着用する上ですすめることとしています。感染の可能性の高い一部の学習活動の実施は控えるように求めています。
具体的には、音楽の歌唱指導、家庭科の調理実習、体育科での身体が密集する運動、運動会や文化祭、学習発表会などでの密集して長時間活動する行事があげられています。
そこで、指導の順序を変更したり、家庭学習と組み合わせたりする方法を提案しています。
②児童生徒の健康管理は
毎朝、家庭で検温や風邪症状の確認をすること、家庭で確認できない場合は、登校後、教室に入る前に、保健室や職員室で検温や健康観察を行うことを求めています。
発熱等の風邪症状が盛られる場合は、保護者に連絡し、症状がなくなるまで自宅で休養させるとし、帰宅できるまで学校にとどまる場合、他者との接触を可能な限り避け、別室で待機させるなど配慮することとしています。
その場合、指導要録上は「出席停止・忌引等の日数」として記録することと指示しています。
高熱の場合は帰国者・接触者相談センターに相談するよう保護者に周知することを求めています。
③休業中の家庭学習の評価は
臨時休業中の家庭学習は、学校再開後の授業との接続を見据えて教科書の内容を中心としたものを出すこととしており、学習評価に反映できるとしています。
家庭学習で出した内容については、特例を設け、●教科等の指導計画に位置付けていること。●十分な学習内容の定着が見られること。などと校長が判断した場合には、学校で再度指導しなくても良いようです。
④学習内容が終わらない場合は
臨時休業の影響で学習内容を年度内に終えることができない場合、次のような特例的対応を認めました。
最終学年以外の児童・生徒には、次の学年、さらにその次の学年に学習内容を移すこと。
また、学校行事等を含めた学校教育ならではの学びをすすめることが大切だとして、授業最優先とはせず、学校教育の目標自体は変わらずに持ち続けるよう求めました。
次に学習活動の重点化を指示し、授業は学校でしかできない実習などを中心に行うこととし、教材を読むなどの学習は自宅で予習することとしています。
このように、学校で創意工夫ができるように配慮されていますが、校長の判断と責任も重要になると思われます。
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